認知症患者の徘徊対応について
認知症の症状の1つに徘徊というものがありますが、徘徊には大きく分けて、2種類存在していくことになります。
1つ目の徘徊の種類としては、目的地があるにも関わらず場所がわからなくなってしまい、それにともなって迷子になってしまうというものです。
この場合見当識障害が大きく関わっている事になり、1人で出歩くことがないように付き添いの人を用意するか、もしくは迷ってしまっても大丈夫なように、GPS機能付きの携帯電話などを持っていってもらうなどの対応があります。
また認知症になってしまった人が行きやすい場所をチェックしておく、その場所の住民や、お店の人に声をかけておき、何かあれば連絡してもらう、認知症の人に声をかけるよう(あいさつなど)お願いをしておくなどの、住民との連携も非常に重要になります。
やってはいけないこととしては、居場所が全くわからなくなってしまうということです。こうなると、認知症の人が警察の人に保護されるか、もしくは住民の人が気付くまで居場所を把握する事ができなくなってしまいます。
2つ目の徘徊の種類としては、現実と記憶が混乱してしまい、かつての自分の居場所に戻ろうとしてしまう徘徊です。この種類の徘徊は、認知症として症状が大きく進行してしまった時に出てきやすく、言葉で行動をとめる事はなかなか難しいことも多いです。
自宅にいるにも関わらず「家に帰る」と言った場合には、認知症の人が子供の頃に住んでいた家に帰ることを意味している場合も多いです。そのような時に「ここがあなたの家」ということを言葉で伝えようとしてもなかなか伝わりにくいです。
言葉で伝える努力はしてみる価値はありますが、どうしても止められないという場合には、一緒に、徘徊に付き添っていくと良いでしょう。
そして、軽く散歩などをすると、「家に帰りたい」という欲求が認知症の人から消えていったり、あるいは、自宅に戻ってきたとき「家に着いた」と感じ、納得してくれる場合もあります。
無理やりこちらの意見を押し付けない、付き添っていく余裕をもつというのが、認知症の人への対応としては適している場合が多いです。
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